体験例

指導者養成体験例

ヨーガでみんなを幸せにしたいです

西尾 房子私がセミナーを受講するきっかけとなったのは、母にヨーガを伝えきれず歯がゆい思いをした事です。70歳を超えた母は、背中がだんだん丸くなり、膝も痛むようで、血圧も高めです。そのせいもあって、あまり外出しなくなりました。そんな母をみて「家でヨーガしてみる?と誘いました。教室でのことを思い出しながら、説明をしながらアーサナをしてみせました。説明しているうちに、入息と出息が逆になってしまい…「あれ?ちょっと待って」という調子。あれ?あれ?あれ?の連続です。教える側がこれでは気持ち良くヨーガしてもらえる訳がありません。何年もヨーガをしてきたのに…自分自身にがっかりしました。指導しながらのヨーガは、とても難しいのだと解りました。

先生は教室の私達と一体となって気持ちよさそうにヨーガしてみえますが、随分と複雑な事をされているのだと思いました。ですから指導者セミナーのお話をいただいた時も、初めは「あんなことはムリ…自分のヨーガで精一杯」そう思いました。でも、よく考えてみると、私がヨーガに興味を持ち、毎日ヨーガするようになれたのは、気長にこつこつ諭してくださった先生のおかげです。「先生のようになりたいなぁ」という漠然とした憧れがありました。ヨーガの素晴らしさを知るにつれ、誰かに伝えたいという気持ちが芽生えつつもありました。だとしたら、このタイミングでセミナーを受講できるのは幸せではないでしょうか。そう感じた私は、まずは「母に教えてあげるためにセミナーの受講を決めました。

新年を迎え、いよいよ指導者セミナーのスタートです。私を含め3名のクラス。1月から6月に渡って、月に1回、各6時間、会長から直々にご指導を受けます。ヨーガについていろいろと勉強できるのは嬉しいことでした。それなのに、セミナーの日が近づくにつれ、緊張からか胃が痛くなりました。セミナーの会場には会長の他に研修会でなじみのある先生がいて下さり、ホッとする事ができました。一緒に受講する仲間がいたことも大きな心の支えでした。他のおふたりも大変な思いをされているはずです。せっかくの機会、悔いのないように、頑張りぬくしかないと思いました。

受講している6か月はいつもヨーガと一緒。すべてのことがヨーガ中心に廻っている感じでした。会長から次々と指摘を受け、宿題をだされ、思った以上の緊迫感に焦りました。号令をかけながらするアーサナは、やればやるほど頭の中がこんがらがってしまう…おまけに大きな声が出ない…。うまく呼吸ができずに息苦しくなる程でした。私にとって、とんでもなく難しい事ばかり。だからこそ必死になりました。

毎日毎日、鏡を前にアーサナの練習。いくつもプログラムを考えては号令をかけながら実践してみました。どう声をかけたらスムーズに実践してもらえるのか…何をしていても号令が頭の中でグルグル回っていました。あれ以来、ひとりでヨーガしていても頭の中で号令するのが癖になっています。

思い起こせば、大変な6か月でした。でも、苦労しただけに得たものは大きく、いつになく頑張った感があります。久しぶりに緊張感のある新鮮な日々を過ごせたことを嬉しく思います。課題であるレポートを書くために、本もたくさん読みました。知れば知るほどヨーガの神秘に惹かれます。もっともっと学びたい気持ちになれるセミナーでした。最後の日にはセミナーが終わってしまうのを寂しく感じた程です。

会長をはじめ、先生方、応援してくださった方々、何より、励ましあって頑張った仲間のおかげで、なんとか試験にも合格でき指導者の入り口に立たせていただきました。今では母と一緒にヨーガを楽しみ、教室でお友達にも伝えています。もっとたくさんの人にヨーガを伝えたい…だんだん欲も出てきました。
これからも学ぶことを忘れず、日々精進し、ヨーガでみんなを幸せにしたいです。

名古屋研修会

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