お知らせ
2019.02.15
雄弘ヨーガに深いご理解とご支援を頂いた早稲田大学名誉教授の春木豊先生が去る2月9日、ご逝去されました。
私が担当させていただいている早稲田大学並びに同大関連授業はすべて春木先生のご推奨によるものです。
感謝の念に堪えません。
最後にお見かけしたのは、2016年11月に、早稲田大学で開催された日本マインドフルネス学会の時です。
体調は芳しくないご様子でしたが、病苦を押して登壇されました。
遠慮してご挨拶を遠慮したのが悔やまれます。
先生は、1985年に東京タワーの麓にある増上寺で開催されていた番場一雄・先代雄弘師主宰の雄弘ヨーガ研修会に参加されました。後に伺ったところによると、「しっかりとしたヨーガを男性の指導者から習いたかった」ということでした。
以降、熱心に実践を深められて、京都で開催されていた夏の合宿・光麗祭にもよくお越しになりました。舞台の上で三点頭立のデモンストレーションをなさったり、また、講師として、雄弘ヨーガの同志に向けて、御専門の立場から、分かりやすく講義をくださいました。
近年では、ご著書『動きが心をつくる─身体心理学への招待』をわざわざ送っていただき、多くの示唆をいただきました。私の論文にも、先生のご著書から引用させていただいたことがあります※。
昨日、告別式に参列させていただき、お別れさせていただきましたことを報告させていただきます。
長い間に先生から賜ったご厚情には、あらためて感謝申し上げます。
日本ヨーガ光麗会 番 場 裕 之 拝
※春木豊著『動きが心をつくる─身体心理学への招待』pp.82-85 講談社, 2011
2019.02.09
昨年8月に続いて、鈴木悦子(雄弘ヨーガ中東方面特任講師)から、2月1日に開催された、呼吸ウォーキングと雄弘ヨーガの集いの活動報告が届きました。以下鈴木氏の報告を引用します。
“バ ナーム ヴァ ヤーデ ウー با نام و یاد او با هر دم و بازدم バ ハル ダム ヴァ バーズダム“|
2月1日、雪をかぶったアルボルズ山脈の山々を前にヨーガ・ウオーキング、芝生の上でのヨーガの集いが催されました。ちなみにイランでは、40年前のこの日がイラン・イスラム革命の始まりである”夜明けの10日間“と言われる大祝祭日でもあります。大雪のあった週の合間に、春の気配すら感じさせる冬晴れの一朝でした。
最初に、丘上にそびえるイラン国旗のもとでのウオーミングアップ、、、
丘のうえを3周り、呼吸ウオーキングです。
イェキ! ド! イェキ! ド! セ !、、、いちに、いちにさん、、、、、
“スイカ割り”
真冬の“スイカ”は小粒で当てるのが難しかったようです。今回は家族で参加した人たちも多かったのですが、それにしてもくじ引きでの挑戦者の半分が男性でした。スイカを当てたのは男子中学生で賞品は健康サンダルとお母さんにヨーガのショールでした。
朝食をみんなで、、、典型的なイランの朝食は焼きたてのナン(パン)とチーズと紅茶、今回はメインに“ハリム”と言う(小麦粉と七面鳥を一晩煮たクリーム状食品)暖かいペースト食品をいただきました。
2019.01.01
あけましておめでとうございます。
本年も雄弘ヨーガを宜しく御願い致します。
近年、呼吸(息)について深く感ずるところがあり、数年間呼吸の洞察を深めてきました。時には、自身の体験を頼りに、時には『ヨーガ・スートラ』など古典文献を頼りにして、最終的に至ったのがこのことばです。
このことばが最適なわけではないのですが、これ以上表現しようがない、いわば現時点で納得のいく表現だと感じているものです。そして、もうひとつこれをエッセンシャルに表現したキャッチが、“Breathing 4+” です。
この両者の最大の示唆となったのが『ヨーガ・スートラ』2-49偈です。
「その時に、吸気と呼気の動作を中断することが調気法である。」
『ヨーガ・スートラ』でいう調気法(プラーナーヤーマ)の定義は、吸気と呼気の動作の中断を意味します。これはどういう意味かというと、決して呼吸の動作を止めるという保息(クンバカ)や単に調えるというものではなく、こころの調えられていない平時の世俗的な呼吸を切り替えて、上質な呼吸へとバージョン・アップすることを意味しています。それは世俗呼吸の超越であって、また同時に世俗心理の超越でもあります。そして、その状態に導く作法のことを『ヨーガ・スートラ』では調気法(プラーナーヤーマ)と言ったのです。
また、『ヨーガ・スートラ』2-50偈には第四の呼吸が説かれています。調気法(プラーナーヤーマ)の対象となる呼吸の上位概念を示したものです。さらに、雄弘ヨーガにおける基本の呼吸技法は「四つの呼吸」ですが、それの四種をも超越してしまおうという理想をかかげて、”Breathing 4+”というフレーズが湧出されたのです。
雄弘ヨーガの思想と技法によって、「その息を超越させる」べく、同志等と共に日々精進していこうと思います。
どうか一年間、宜しく御願いします。 合掌
2018.08.12
鈴木悦子(雄弘ヨーガ中東方面特任講師)から、「2018年 夏・雄弘ヨーガ 呼吸ウォーキング」の
活動報告が届きました。以下鈴木氏の報告を引用します。
連日極暑の真夏、東の空が白々とあける早朝テヘランのヨーギン・ヨーギニーたちのサットサンガ、
爽やかなヨーガの一朝を満喫しました。
始めに呼吸法と脚と腰のヨーガでウオーミングアップ。最近始めたヨーガクラスの男性達・ヨーギ
ンや夫婦で参加のカップルも見られました。
朝一番の陽光の中のウォーキングは息も足も滑らかにリズムに乗ってイチ、ニ、イチ、ニ、サン(ペ
ルシャ語ではイェキ、ド、イェキ、ド、セ、、、、、)
ウオーキングの後はやさしいヨーガ。片手でバンザイのヨーガで全身がリフレッシュ。
ヨーガの後はいつもそのままで居たい気持ちでいっぱいになります。
次回はもう少し早く始めて、お茶と焼きたてのナン(パン)とチーズの朝食を全員一緒にのようにな
りそうです。(在テヘラン鈴木悦子)