体験例

指導者養成体験例

指導者養成集中セミナーを受講して

戸田 恭平成21年1月から6月までの指導者養成の集中セミナーを受講しました。受講するに当ってはかなり迷ったのが本心です。年齢からしても、これから講師を目指して、果たして指導者としてやっていけるのか?ということがすごく不安でした。最終的に決め手になったのは(1)私より年令の上の方がすでに講師の資格を取られたと聞いたこと、(2)これまで10年余りヨーガを勉強してきたのに何ほどの事もできていない自分に気づいたこと、如何にいい加減にやってきたかに思い至ってからでした。

人に指導するしないは別にして私自身のヨーガの勉強のチャンスと思ったのです。しかし最後まで年令がひっかかりました。若い人たちと肩を並べてやっていけるのか?と。でも会長の”年令は関係ない”「やる気次第!」の言葉に励まされて決心したのでした。

幸い周囲のよき講師の方々、友人の応援を受けて集中セミナーに臨んだのです。
始まってみるとまず6時間の集中講義を受ける事からして始めての経験であり、かなり大変な事でした。まず読誦から徹底して指導を受け、続いてアーサナです。
休憩は間に1回、常に会長の視線が注がれ気の抜けない状況でした。”座”を組んでいる時間も長く足も痛くなりました。でも、自分の間違いや曖昧な点、疑問に思っている事が、その場で質問する事で、すぐに解決できた事は本当に嬉しい事でした。
1回目、2回目と進むにつれて自分の意識が変わっていきました。今までの”何となく”から”何とかやり遂げたい”という気持ちに変わっていきました。常に頭の中にアーサナや呼吸の事が浮かぶようになっていきました。

注意された事も次までには何とか修正するように努力しました。自分でやるのと指導するのとは違うというのも少しづつわかっていきました。でも最初は燃えていた気持ちが半分過ぎたあたりから不安のほうが強くなっていったのです。自分のやっている事に自信が持てなくて、「もうやめようかな!」と思ったり「いやいやここまで来たんだからがんばろう!」と自分を励ましてみたりと自分との葛藤でした。

でもやりかけたからにはやるしかない。自分の出来る限りをやるしかない!と思い直しました。一緒に受けた人たちとも励ましあいました。これも私にとっては大きな力になりました。体力的にもきつい時もあったし、インドへの旅行にも参加したりしましたが、とにかく5回目の模擬指導までこぎつけ、色々注意を受けプログラムや時間配分に頭を悩ませ、本番に臨んだのでした。

あがり症の私としてはやっぱりあがってしまい、思ったように出来なかったけど何とか合格させていただき本当に嬉しく思いました。合否は五分五分だと思っていましたから…。
試験間際まで、あれはどうするんだった?これはどうだっけ?と、気持ちが揺れ動き、本当に精神的にきつかったものです。

でも今思うとあの6ヶ月間は、今までにもこれからもまずこれ以上は無いだろうと思うほど、一番ヨーガに集中した時間だったと思います。まだスタート地点にたったばかり。「今後の精進」という課題を与えられたのだと認識しています。
人にとって、一つの事に集中するという時間を持つ事は、ある意味必要だし、価値ある事だと思います。私の実感です。そして、私の周りの多くの方々の援助も得て、講師という資格を頂けました。自分の「やる気次第!」最初に会長にいわれたとおりです。

これからは、多くの援助して下さった方々への恩返しのためにも、私の出来る事を同年代の方々にお伝えできればと考えています。

名古屋研修会

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