お知らせ

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イランのヨーガ雑誌に掲載されました

イランのヨーガ雑誌、Danesh & Yoga Magazine の100巻記念号に雄弘ヨーガの思想、マインドフルネス、そして新年メッセージを込めた記事が掲載されました。
雄弘ヨーガ中東方面特任講師の鈴木悦子氏の仲介と原稿翻訳によって実現したものです。
雑誌ホームページはこちら→http://www.danesheyoga.com

イランヨーガ雑誌2017 (1) イランヨーガ雑誌2017 (2)

原稿の大まかな内容を下に示しておきます。タイトルは「雄弘ヨーガとマインドフルネス」です。

最近、よく「マインドフルネス」という言葉をよく耳にするようになってきました。テレビでも雑誌でもでもそれを扱う特集が増え、医療者も企業もあるゆるところで活用されるようになったのは、心と身体の健康を目指すためには、本当に喜ばしいことです。

「マインドフルネス」は、特に宗教を意識することなく、呼吸を意識するという実践のみで心安く過ごせるようになるというものです。自分の呼吸を観察することだけから始められ、しかもそれによって脳の変化などを科学的に解明できるので、その垣根は極めて低くなったと言えます。いくつもの煩雑な心のうごめきをシンプルにしていくには、ひとつの対象に心を向けるのが効果的ですが、それが呼吸であればより簡単に実践でき、少しずつもつれた心の紐が溶けてシンプルになっていくのを体験できるのです。

そもそも呼吸に意識を向けるという仕方は、ヨーガの伝統です。心を向ける対象には様々な可能性が考えられますが、身体感覚を伴うものがもっとも把握しやすく、心を繋ぎとめておきやすいといえます。具体的にいうと、呼吸に伴う腹部や胸部の動きや鼻の奥で感じる息の流れがこれにあたります。そしてさらに把握、集中しやすいものがヨーガのアーサナをする際の身体感覚です。実際に、ヨーガの権威ある文献(『ヨーガ・スートラ』)では、瞑想の対象の多くが身体感覚を伴うものとして説かれています。

雄弘ヨーガでは、こうした身体感覚をふんだんに活用し、アーサナの際の身体感覚からより繊細な呼吸の感覚へと集中の対象をシームレス(seamless)に深めていけるように、常に呼吸と身体の動きを合わせて実践するように体系立てられています。身体は呼吸に合わせることで非常に動きやすくなり、集中もしやすくなるからです。

一見、身体の柔軟性を高めたり、内臓の働きを良くしたり、全身の血行を促したりして健康を導く身体的調整法が、アーサナと呼吸と身体を媒介にして自ずとマインドフルネスに導かれていくのです。身体の一部や呼吸に集中的に意識を配りながらも同時に拡張的にすべての感覚を観察する能力を養っていきます。こうして「集中的瞑想」から「拡張的観察瞑想」もシームレスに深められていくのです。

ヨーガを雄弘ヨーガの理論に則って実践していけば、それが身体的苦痛からの解放にもなり、マインドフルネスにもなり、高次元で身心の健康が実現されていくのです。雄弘ヨーガは、アーサナの運行自体がマインドフルネス、呼吸自体がマインドフルネスなのです。

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